128MB / vSwap 256MBサーバーの使い道(5)

Nginxを用いて軽量化してみよう

というわけで、今回は、ただ単に、透過Proxyを形成したり、Rewrite Egineを形成するだけなら、Apacheよりも更に軽量なバックエンドを作ってしまったほうが良く、Apacheの最適化に限界を感じたら、今更ではあるが、Nginxの導入を考慮しても良いのではないかと思う。
実は、ここのサーバーでは、Nginxまでの導入は終えていて、実験は行なったのだが、単体のメモリー負荷では、Nginxの方が勝っていたのだが、今ひとつphpCacheやその他のCache、Fast-cgiなどの扱いが悪かったのか、今ひとつメリットを感じなかったので、結果、Apacheの軽量化+OPCache+APCuという組み合わせに落ち着いていた。

用途次第では、Nginx経由でProxyCacheを形成するような場合にはNginxのほうが自由度があるかもしれず、また、現在の構成では、サーバーURLの付け替えや、ポート変換のみの動作なのでNginxを採用することに決めた。

【Nginxの簡単な導入方法おさらい】

できるだけ簡単に済ませたいので、yumでインストール出来ると便利である。
Nginxは、epelレポジトリーにあるので、epel-releaseまでを導入しておき、後は、以下を実行するだけである。

# yum install -y --enablerepo=epel nginx

これで簡単に、インストールは終わる。

あとは、nginxの設定をするのみである。
Apacheと同じように、/etc/httpd/conf.dに相当するのが、/etc/nginx/conf.dであり、/etc/httpd/conf/httpd.confに相当するのが、/etc/nginx/nginx.confである。
nginx.confの設定はお好みに合わせることとし、NameBaseなnginxが形成されていればOKである。

今回の場合、nginxの役割は、Rewiteだけなので、設定は至って簡単で、以下のような簡単なファイルを準備するだけで良い。

# vi /etc/nginx/nginx.conf
user  nginx;
worker_processes  1;

error_log  /var/log/nginx/error.log warn;
pid        /var/run/nginx.pid;


events {
    worker_connections  1024;
}


http {
    include       /etc/nginx/mime.types;
    default_type  application/octet-stream;

    log_format  main  '$remote_addr - $remote_user [$time_local] "$request" '
                      '$status $body_bytes_sent "$http_referer" '
                      '"$http_user_agent" "$http_x_forwarded_for"';

    access_log  /var/log/nginx/access.log  main;

    sendfile        on;
    #tcp_nopush     on;

    keepalive_timeout  2;

    #gzip  on;

    include /etc/nginx/conf.d/*.conf;
}
# vi /etc/nginx/conf.d/domain001.conf
server {
    listen       80;
    server_name  domain001;

    location / {
        rewrite ^(.+)$ http://domain001;
    }
}

肝は、色付けした部分のみの設定でOK。
2つ目のdomain001.confは、転送するドメインそれぞれに対してドメインの数だけ準備するだけである。
但し、Apacheの時のようにnginxのWelcomeメッセージが出てしまうと気持ちが悪いので、アクセスされ得るドメイン名分は用意したほうが無難である。
忘れがちなのが、サーバーIP、サーバーのReverseURLなので、そこもしっかりと対策しておこう。

# vi /etc/nginx/conf.d/domain000.conf
server {
    listen       80;
    server_name  xxx.xxx.xxx.xxx;
    location / {
        root   /var/www/trap;
    }
}

/var/www/trap/配下には、適当なindex.htmlを書いておけば良い。

# cd /var/www
# mkdir trap
# vi trap/index.html403 Forbidden<<<
<省略>

この程度で良いのではないだろうか。

これで、これまで使っていたhttpdやmysqldは止めてしまい、nginxで軽快にレスポンスさせれば良い。

【後始末】
# chkconfig httpd off
# chkconfig mysqld off
# chkconfig nginx on
# service httpd stop
# service nginx start
# service mysqld stop

これで次回の再起動時も、nginxが立ち上がり、極めて軽量に動作させることが可能である。
ご存知のように、OpenVZベースのシステムであるなら、利用メモリーは、約20MB以下に収まるハズである。

最後に、副次的な効果としては、これまでのサーバー構成とは全く異なる動作となるため、ダイレクトにハッキングを試みても、実体は別のところにあるので、結果的にセキュリティー対策面でも安全に動作させることが出来る。
場合によっては、接続先のhttp-Daemonの待ち受けポートを80番以外の全く別なポートとしておけば、余程なことが無い限り、経路情報を隠ぺいすることも可能であろう。(今回はそこまでは実施していない。)